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暗号資産プロジェクトの共同事業者間の紛争:持分、鍵、ウォレット

プロジェクトが崩れるとき、鍵とウォレットは誰か一人の手元にあります。形式的には誰のものでもない資産について、権利をどう証明するか。そして取決めが口頭にとどまっていた場合にどうするかを解説します。

暗号資産プロジェクトの決裂が深刻になりやすい理由

通常の事業であれば、資産は会社に帰属します。名簿があり、口座があり、代表者の署名があります。暗号資産では、支配が所有と同義です。秘密鍵を持つ者が処分権を握ります。ウォレットが一人の共同事業者の名義で作られていれば、他の者は資金を出し何年も働いていたとしても、形式的には資産と無関係ということになります。

何が証拠になるか

  • やり取りの記録 — メッセージアプリ、メール、タスク管理ツール。持分、分配、役割に関する取決めが残っています。
  • オンチェーンの履歴 — 誰がいつ資金を投入し、参加者のウォレット間で資産がどう動いたか。
  • 銀行送金とプロジェクトへの出資に関する書類。
  • 公開されている痕跡:ウェブサイト、投資家向け資料、リポジトリなど、チームの役割が記録されているもの。

口頭の取決めであっても望みがないわけではありません。裁判所は当事者の実際の行動を検討します。ただし、書面がない場合の紛争コストは数倍に膨らみます。

紛争が生じたときの手順

  1. 直ちに現状を記録してください。残高のスクリーンショット、ウォレットアドレス、メタデータを含むやり取りのエクスポート。チャットが削除され、資産が移動される前に行います。
  2. 持ち出しのリスクを評価します。相手方が支配している場合、単位は日です。保全処分と、資産の着金先になりうる取引所への通知は、資金が散逸する前でなければ機能しません。仕組みは盗難資産の事案と同じです。
  3. 記録を伴う交渉。この種の紛争の多くは合意による分割で終わります。重要なのは、その合意が法的にだけでなく技術的にも実行可能であることです。
  4. 訴訟または仲裁 — プロジェクトの法的構造によって定まる管轄に従います。構造そのものが存在しない場合、管轄の問題自体が争点になります。

予防

共同事業者間で鍵を分散したマルチシグ、持分と離脱手続に関する書面での合意、プロジェクト専用のウォレット。この3つで、将来の紛争の10件のうち9件は回避できます。

よくある質問

ウォレットが共同事業者の名義であっても、暗号資産を取り戻せますか?

資金の出所と、共同で保有する取決めがあったことを証明できれば可能です。ウォレットが形式的に誰に紐づいているかによって、所有権の帰属が自動的に決まるわけではありません。

取決めが口頭だけだった場合はどうすればよいですか?

間接的な証拠を集めます。やり取りの記録、送金、オンチェーンの履歴、関係者の証言。裁判所は署名された書面だけでなく、当事者の実際の行動を検討します。

紛争中に資産を凍結できますか?

保全処分は暗号資産にも適用でき、着金先の取引所への通知も含みます。決め手は速度です。資産が持ち出される前でなければ意味がありません。

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